がんの原因は、 能力を超えた仕事、過労、 解決できない人間関係の葛藤、
ストレスによる暴飲暴食、 怨み、憎しみの念である。
心の指針(50)—『心と病気』
ガンと戦う鍵
ガンなどの病気になる人は、過去、何十年にもわたって、間違った考え方や生き方を引きずってきています。憎しみ、怒り、嫉み、妬み、怨恨、暴言など、人に対して害を与えるような、攻撃的な考え方や悪い言葉が心のなかにたまっているのです。
こういうものを、きれいにしなければいけません。反省をしたり、悟りの進んでいる人に導いてもらったりして、心のなかにたまっているものを取り除いていく必要があるのです。
以前、『千と千尋の神隠し』という映画がありました。この映画の監督は、霊界の裏側世界である妖怪の世界と親近性があるようですが、映画のなかに、「体全体に、どろどろしたヘドロのようなものをたくさん付けた、臭い“川の神”が出てきて、主人公の女の子が、それをお湯で洗い流してやる」というシーンがありました。
心のなかの想念が真っ黒な人は、その川の神のように、体全体にヘドロのようなものをたくさんつけた状態で生きているのです。そういう人は数多くいます。
そんな状態で生きていたら、病気にならないほうがおかしいでしょう。あるいは、事故などの不幸が自分や家族に起きないほうがおかしいでしょう。
そのヘドロのような悪想念を落とさなければいけないのです。
病気は、幸福の科学の精舎や支部で祈願をすると治ることもありますが、本来は本人自身に病気を治す力があります。
病気になっている人に、正しい「心の法則」を教えてあげること、その人を正しい軌道に乗せ、明るい方向、天上界の方向に向けてあげることで、すべてがよくなっていくのです。
「信じる力」を持つと、全細胞に善念が満ち、免疫力が上がる
最近の医学でも、「いろいろな病気の多くは、結局、免疫機能の問題である」ということが分かってきています。ほんとうは自分で病気を治せるのですが、免疫機能が低下してくると、悪いものが増えてきて、病気になり、最後は死ぬこともあるわけです。
この免疫力は、実は、信仰の力、信じる力を持つと、かなり上がってきます。それは本人の意志としての想念の力でもありますが、日々、「仏のため、神のために、菩薩として頑張ろう」と思っていると、強い積極的な善念が体全体に満ちてきて、全細胞にじわじわと行き渡るため、免疫力が高まるのです。
そうすると、初期のガンぐらいであれば、すぐに治ってしまいます。免疫力が高まれば、自分でガンと闘って、治してしまうことができるのです。
この信仰の力を他の人に移していくことも可能です。ある人を強い情熱でもって導き、正しい道に入らせ、その人の心がパッと明るくなってくると、その人の免疫力は、ぐうっと上がってきます。そして、体の各細胞の生きていく力が増大してくるのです。
「まだまだ、頑張らなければいけない。よい仕事をしなければいけない」という気持ちが各細胞に伝わっていくと、体全体からぐうっと力が出てきます。「自分には使命がある」と思えば、十歳も二十歳も年齢が若返ったように力が湧いてくるのです。
「心と体のほんとうの関係。」P 216