コレクション: 孤独の先にある光
「誰も味方がいない」「どうせひとりぼっちだ」
孤独はつらく、悲しいものです。
しかし、あなたは決して一人ではありません。
大川隆法総裁の教えの中から選んだ、孤独の悩みをときほぐす心の処方せんをお届けします。
孤独のなかで"蜜"をつくる
「孤独」に関しては、人間にとって一生ついて回る問題ではあります。
例えば、学生時代であっても、勉強をしているときには孤独であろうし、職業に就いても、独身のときは孤独であろうと思います。
そして、晩年にも孤独のときは再び訪れるわけです。「子供が巣立っていく」、「夫が先に死ぬ」、あるいは「妻が先に死ぬ」というようなことは、よくあることでしょう。中年期の40代ぐらいで夫を亡くしたり、妻を亡くしたりする方もたくさんいるのです。
したがって、孤独というものは、人生の課題の半分を占めているものだと思わなければいけません。
やはり、「孤独の時間のなかで、いったいいかなる蜜をつくるか」が大事なのです。
そして、その蓄えた"蜜の部分"が智慧となって、人間として一段と成長することになるのではないかと思います。
(『嫁の心得 山内一豊の妻に学ぶ』 より)
孤独の時間を持たない人は創造性が足りなくなる
経営者なども、孤独の時間を持たないと、ある意味で、やはり駄目なのです。経営者は、いつも忙しく働かなければいけないし、忙しくお客様のところを訪問しなければいけない。
これは至上命題でしょうが、また逆に、エネルギーを充電しなければいけないのも事実です。
孤独の時間を持たない人は、やはり創造性が足りなくなってきます。インスピレーションが足りず、新しい製品や商売、サービスなど、いろいろなことを考える上で後れを取ります。
非常に難しいのですが、静的な部分と行動的な面と、人間にはどうしても両方必要なのです。
私であっても、人前で話すこともありますが、普段は静かにしていることのほうが多いのです。
そうした静かな時間のなかで思索したり勉強したりしないと、智慧が生まれてこないのです。常に放電しているだけでは、智慧が生まれてきません。
その静かな時間のなかで智慧を形成し、それを多くの人にお伝えするということをやっているわけです。
(『人格力』 より)
守護霊は日々あなたを見守っている
あの世の話をして、「みなさん一人ひとりには、守護霊という存在がついていて、彼らがみなさんを見守っているのですよ」と話したら、信仰心のない人はすぐに言い返してきます。
「守護霊がついているのに、どうして俺はこんなに不幸なんだ」「どうして事業に失敗するのだ」「どうしてお金が儲からないのだ」「どうして家族が病気で死んだのだ。おかしいではないか」と言います。
「守護霊がいるなら、ちゃんと護ってくれるはずなのに、護ってくれないではないか。だから信じられない」と言う人がいるのです。
これは、不幸な選択をしていく人です。どんどん悪いほうに悪いほうに考える人です。
私はずっと見てきましたが、守護霊は、ほんとうに、みなさんの生き方を、毎日毎日、見守っていて、一緒に喜んだり悲しんだりしているのです。
(『霊的世界のほんとうの話。』 より)
守護霊は、あくまでも"指導教官役"、地上の人がハンドルを握っている
ただ、原則というものがあって、この世に肉体を持って生活している魂には、その人の今世の魂修行がありますから、あくまでも主体性は地上の人にあるのです。
これを完全にピノキオなどの操り人形のように操れるとしたら、この世の人間の魂修行は意味がなくなります。ゼロになります。
そのため、それは、してはいけないことになっているのです。これがつらいところです。
ほんとうに、バックシート・ドライバーのように後ろに乗っていて、「あっちに行きなさい。こっちに行きなさい」と指図はしているのだけれども、自分がハンドルを握って運転してはいけないのです。
それは、例えば自動車教習所では、教官が横に座っていて、危ないときにはブレーキを踏んだりするけれども、教官が自らハンドルをとって運転するわけにはいかないのと同じです。それでは指導にならないわけです。そういうところがあります。
これは、この世とあの世では修行場所が違っている以上、やむをえない原則なのです。したがって、これは受け入れざるをえません。
ただ、みなさんには、「危機のときには、それを知らせて、いい方向に善導しよう」といつも思っている人(守護霊)がいることは、信じていただきたいと思います。
(『霊的世界のほんとうの話。』 より)
創られたものとしての痕跡
自分の内のほうへ深く入っていくと、実はそのなかに、無限の宇宙へと伸びている道があるのです。無限の宇宙から各人のなかへとつながっているものがあるのです。
それは結局、人間以外のものも含めて、この地上に存在が許されているすべてのものには、被造物、すなわち創られたものとしての痕跡があるということです。
人間であれ、動物であれ、植物であれ、みな、創られたものとしての痕跡があるのです。
創られたものとしての痕跡とは、その生き物をあらしめようとする力が宿っているということです。
犬であろうと猫であろうと人間であろうと、男であろうと女であろうと、存在にはすべて、それをそのようにあらしめようとする力が宿っているのです。
そのあらしめようとする力は、「仏性」という言葉で呼んでもよいのですが、表れ方においては、心の法則として表れています。
すべての存在が、心の法則を持ち、その心の法則に則って生きているということが、創られたものとしての痕跡なのです。
(『大悟の法』 より)
「ソウルメイト」は、いつも一緒に修行をする仲間
あなたの魂に近い魂、昔、枝分かれした魂があります。あなたの魂と同じころに創られ、あなたと関係のある魂が存在するのです。
これを、英語圏では、よく、「ソウルメイト」と呼んでいます。魂の兄弟とは別に、いつも一緒のグループで魂修行をしている人々がいるのです。
魂的に縁のある人々は、"同期生"として、転生輪廻のたびに、だいたい同時代に生まれます。
時代が変わっても、たいていは、親しい仲間が、ある程度のグループになって、同じようなときに生まれ、家族や親戚になったり、仲のよい友達になったり、職場でいつも顔を合わせる同僚になったりするのです。
たとえば、自分の親や兄弟姉妹、祖父母、子供、孫、親戚などといった身内の人々が、それに当たります。また、深い縁のある友達や、なぜか気の合う仲間もそうです。
あるいは、職業で縁のある人、たとえば、いつも一緒に働いている仕事上の協力者や、とても協力的な取引先の人なども、縁の深い魂かもしれません。
このように、何か縁のある魂たちが、何十人ものグループとなって、この世に生まれるのが普通であり、1人だけでポツンと生まれることはありません。
木の枝の先に生えている6枚の葉っぱが自分自身と魂の兄弟だとしたら、その近くに生えている小さな枝の葉っぱたちが、ソウルメイト、魂の友達に当たるのです。
(『生命の法』 より)
生かされている個であることを喜ぶ
どうか、自分を、あまり孤立した、孤絶した存在だと思わないでください。こうした大きな世界のなかに生かされている個であることを喜びましょう。
もし、みなさんが、何十メートルもある、あるいは100メートルもあるセコイアの大木のような、孤独な1人であるとしたら、どうでしょうか。みなさんは幸せでしょうか。
ときおり、群れのなかの個であることを悲しく思い、さみしく思うこともあるでしょうが、そうした個であることによって、多くの人たちと共に歩み、共に生きることができるのではないでしょうか。
人間の幸福とは、そうした個であるということに起因しているのです。「個であると共に、群れのなかに生きている」ということに起因しているのです。
幸福とは、人と人とのあいだにあるものなのです。
こうしてみると、幸福とは、なんと愛によく似たものでしょうか。愛とは、人と人とのあいだにあるものです。この愛と幸福は、なんとよく似たものでしょうか。
幸福は、やはり愛から生まれていくものでしょう。私はそのように思います。
この大宇宙のなかに太陽系というものがあり、太陽系のなかに地球という星があり、その地球という星に、不思議なことに65億人もの人間が住んでいるのです。そして、同時代の同期生として生きているのです。
ああ、なんと素晴らしいことでしょうか。しかも、その多くの人たちと、共に生活ができるのです。共に愛し合うことができるのです。相手を喜ばすことができるのです。
こうした世界のなかに生きているということが、どれほど素晴らしいことであるかを考えていただきたいのです。
何もなくてもよいではないですか。ただ愛し合う人間関係のなかに生きていけるということが、どれほど幸福であるかを、一度、考えてみてください。
(『コーヒー・ブレイク』 より)
孤独の時
人生に勝利する鍵は、実にこの孤独に耐えるというところにあるのだ。
孤独に耐えることに失敗した者は、真に成功したためしがない。
なぜならば、真に成功する前に、何人にも孤独の瞬間があるからである。
孤独の後には、にぎやかさがやってくることもあるであろう。
しかし、いつもいつも真実は1つである。
成功の前には、必ず1つの孤独がある。
その孤独をいかに生き切ったかが問題であるのだ。
この成功の前の孤独は、短期間で済む場合もあるが、長く続く場合もある。
10年、20年と孤独の時を過ごす者もあるであろう。
しかし、恐れるな、孤独を恐れるな。
あなたがたが孤独である時に、仏もまたあなたがたの傍らにいるということを、忘れてはならない。
あなたがたが1人坐している時に、大いなる者もあなたがたのそばに来て坐しているということを、忘れてはならない。
あなたがたは、孤独であるのではない。
あなたがたは、単に孤独であるのみではない。
あなたがたは、真に今、魂を鍛えているのだ。
魂から、今、光が出んとしているのだ。
魂が、底光りしてこようとしているのだ。
若者たちよ、孤独を恐れるな。
孤独のなかにこそ、あなたがたの魂が伸びてゆく機会があるのだ。
真に孤独の時間をどのように耐えたかが、あなたがたが本物であるかどうかを試すチャンスとなる。
若者よ、にぎやかさのみを求めるな。
人びとの間で、騒がしく生きることのみを求めるな。
人びとの目につき、人びとの称讃を受けることのみを望むな。
孤独の時間のなかに、永遠にあなたがたを生かす何かがある。
その、永遠にあなたがたを生かす何かをつかめ。
その、永遠の何かをつかんだ時に、あなたがたは変わる。
いや、変わらざるをえない。
あなたがたは、180度の転回を見るであろう。
そして、大いなる時間、大いなる瞬間、大いなる生命と出会うことになるであろう。
この孤独に打ち克ってこそ、真の勇者は生まれるのだ。
(『仏陀再誕』 より)
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