コレクション: 親との葛藤

複雑な問題を抱え、独りで苦しい思いをされていると思います。
でも、どんなに辛くても絶対に死なないで下さい。
あなたはこの世に必要な人間です。
まずは、ここに書いてある言葉を読んでみてください。
あなたの心が少しでも癒されますように。

大川隆法総裁の教えの中から、いま、あなたに必要な心の処方せんを選びました。

 

「あと十年か二十年の辛抱だ」と思って、少し距離を取る

親子の争いが生じそうなとき、子供の側からは、「親を、やがて消えていく存在として見る」という手もあります。「あと十年か二十年の辛抱だ」と思って、少し距離を取ると、ある程度、親の言うことがきけるのです。ところが、「親は永遠に自分と一緒に生きていくのだ」と思えば、悔しくてたまらず、喧嘩になるわけです。

大川隆法著『感化力』より

両親以上に立派な人間になることを目標として生まれてきた

両親以上に立派な人間になることを目標として生まれてきた

人間は生まれてくる時に、その両親を選んで生まれてきます。それが、今のあなたにとって理想の両親か、そうでないか、それは明言しがたいものがあります。

しかし、少なくとも、自分の両親が誰であるかということぐらいは、自分で決定して生まれてきているものなのです。

もし、その両親が、みなさんから見て素晴らしくないように見えるならば、みなさんはきっと、両親以上に立派な人間になることを目標として、生まれてきたに違いありません。

もし、両親が立派な方であるならば、その立派な両親を手本として、今世を生きていこうと誓って、生まれてきたに違いありません。

大川隆法著『宗教選択の時代』より

子供時代のマイナスの経験を引きずらないように生きるには

幼児虐待をはじめ、さまざまな問題で心に悩みを持ちながら育っている子供が増えています。

そういう子供が大人になると、たいていの場合、それをそのまま引きずっていきます。そのため、子育てが下手な親の家庭に育った人は、自分が家庭を持ったときにも、やはり子育てが下手であることが多いようです。

そういう子供が、将来、成功していくためには、前述したこととは逆の考え方をしていったほうがよいのです。子供時代に、「何という、ひどい親だろう」と思ったならば、決意すべきことは、ただ一点、「自分は、こういう親にはなるまい」ということです。「こういう大人にはなるまい。大人になったときに、こうはなるまい。この逆になろう」ということを心に思っていると、だんだん、そのようになっていくものなのです。

世間では、自分の子供時代の経験を、大人になってから、もう一度くり返す人が多いので、子供時代の経験のなかにマイナスと思えるものが多い人は、それを一生引きずって生きないことが大事です。その逆になるように努力しなくてはいけないのです。

小さいころに、大人の悪いところ、間違ったところが、たくさん見えた子供は、逆に、できるだけ、「こうはなるまい」と思って成長を期すことです。

大川隆法著『幸福の法』より

大人になれば親とは別の家庭を築ける

親とは別の家庭

子供時代は辛いかもしれませんが、やがては大人になります。大人になったら、あなたはあなたで別の家庭を築くことは可能なのです。

自分の家庭が嫌だったら、「親のようにはなるまい」と思って、まったく違う家庭をつくればよいのです。

したがって、「あと数年ぐらい我慢できませんか」ということです。

以前、ある新聞に、家庭問題が原因で自殺した少女の記事が載っていました。

記事によると、その少女の家庭は、母親が娘を連れて子連れ再婚をした家庭でした。

一般に、再婚の場合、子連れだと条件が悪くて非常に不利なのですが、男には、いやらしいところがあり、「子連れでも、息子の連れ子は嫌だが、娘の連れ子ならいい」と考える男性は、けっこう多いのです。

男性にとって、息子を連れてこられるのは、うっとうしいものです。最初は小さくても、やがて大きくなるため、男同士で戦いになります。家のなかで中学生や高校生の息子が暴れる姿など、想像するだけでも嫌なので、連れ子でも、「息子は嫌だが、小さい娘が一人だけならよい」と考える男性は、わりに多いのです。

それで、母親のほうは、「『娘がいてもよい』と言ってくれて、ありがたい。優しい人だ」と思って結婚するのですが、やがて娘は大きくなってきます。親子といっても、義理の父親と娘とは血がつながっていません。

そのため、娘が大きくなり、体が大人になってくると、義理の父親のほうは、若い愛人を囲っているような気分になることがあるのです。

その新聞記事によると、「義理の父親が十五歳の娘を強姦した」ということでした。それで娘が妊娠してしまい、法律上、中絶のできる、ぎりぎりの時点になったため、とうとう、その事実を父親が母親に告白したわけです。

その後、父親は家を出たのですが、ストーカーのごとく家の近辺を徘徊するようになったため、告訴され、警察に強姦罪で逮捕されました。しかし、父親は、「娘のほうから誘われた」と言って無罪を主張したのです。

結局、娘は十七歳で飛び降り自殺をしてしまいました。

不幸な悲しい事件ではありますが、そういうことは、ある程度、結婚前に予見されることでもあります。「子連れ再婚では、そういうことがよく起きる」ということを、あらかじめ知っておいたほうがよいのです。

家庭内の問題は、外に漏れないようにされることが多いのですが、ときどき、ちょろちょろと漏れてきます。おそらく、水面下には、もっとたくさんあるだろうと思います。

大川隆法著『生命の法』より

あなたの人生は、数多くの天使たちに見守られている

みなさんの人生は、数多くの天使たちに見守られている

みなさんの人生のことを知っているのは、みなさんだけではありません。みなさんの人生は、数多くの天使たちによって見守られているということを忘れてはならないのです。

彼らは天上界にあって、地上にいるみなさん一人ひとりの人生を、いつも見つめています。そして、みなさんが悲しんでいる時には、彼らもまた悲しみ、みなさんが喜んでいる時には、彼らもまた喜んでいるのです。

そのように、自分と共に歩み、自分と共に生きている存在があるということを、いかなる時も忘れないでいただきたいと思います。ときには、天使がみなさんを背負って道を歩くこともあるのです。

みなさんは、目に見えるものだけを信じ、目に見えないものを信じないかもしれません。しかし、目に見えないもののなかに、どれほど多くの愛が隠されているか知っていただきたいのです。

目に見えぬ隣人が、日夜みなさんを見守り、みなさんが悲しんでいる時には、共に涙を流しているという事実を知った時、みなさんの孤独は、どれほど癒されることでしょうか。

大川隆法著『愛から祈りへ』より