コレクション: 生きることが苦しいあなたへ
「どうして自分ばかりがこんなひどい目に合わないといけないのか」「頑張っているのに報われないのが辛い」
様々な悲しいことや苦しいことが起きる人生に嫌気が差して、生きる希望を失うこともあると思います。
そうした生きる苦しみを喜びに変えるために、大川隆法総裁の教えの中から「心の処方せん」を選びました。
あなたの心に、生きる希望が灯りますように。
人生では、つらい思いをいろいろと経験する
子供時代に「親が早く死ぬ」ということもありますし、今のような不況期であれば、「父親の勤めている会社が潰れてクビになる」「父親が経営していた会社が潰れてしまう」「親が自殺してしまう」などということもあります。
さらには、「交通事故で死んでしまう」というようなこともあります。つらいことは、世の中には数多くあるのです。
それから、社会人になるときも、会社回りをして就職がやっと決まり、入社しようと思ったら、その会社が倒産してしまうこともあります。今は、年に1万件以上も会社が潰れていて、内定取り消しどころか、入ろうと思った会社そのものがなくなるような時代に入っています。つらいことです。
また、若い人が、「会社をつくろう」「社長になるぞ」と思い、夢を持って起業したとしても、こういう時期は、やってもやっても潰れていくことが多いのです。
そのように、つらい思いを、いろいろと経験することでしょう。
ただ、人生は、やはり、それ自体が一つの学校であり、みなさんは、この世で楽をするために生まれてきたわけではありません。いろいろな経験を積むために生まれてきたのです。そのことを知っていただきたいと思います。
(『ストロング・マインド』 より)
この世に生まれるには、一定の条件がある
みなさんのうちの大部分は、平均的に言えば、300年ないし400年に1回、地上に肉体を持ちます。たいていの人は何百年かぶりに地上に出ています。
何十年かの人生を、新しい時代環境のなかで勉強しようとして出てきたのです。
そうである以上、その数十年を使って、今生に学ぶべきことを徹底的に学ばなければ、非常にもったいないことです。
この世には、そう簡単に出てこられないのです。この世に生まれ変わってくるには、やはり、それだけの条件があります。その人の魂の修行に合った時代に、合った環境に、ある条件の下に出てくるのです。
みなさんのなかには、いろいろな哲学書や文学書を読み、いろいろな人生の問題を考えるに際して、「人間は偶然にこの地上に生まれてきた。両親を選べず、偶然に子供として生まれ、その投げ出された人生を生きていかねばならない」というような思想を学んだ人も多いと思います。いわゆる実存主義の哲学です。
しかし、彼らの考えは、はっきり言って間違っています。人間は、偶然にこの世に投げ出されることは絶対にありません。生まれてくるときには、必ず、「人生の目的と使命」というものを設定して出てくるのです。
(『幸福の原点』 より)
「偶然に生まれた」という人生観を捨て、新たな人生観を持って生きる
したがって、みなさんは、そのような考え、「偶然にこの世に生まれ出て、何の目的も持たず、何の理由も分からずに生きている」というような人生観を根底から捨てて、新たな人生観を持たなくてはなりません。
人生には目的があるのです。一定の目的を持ち、一定の使命を帯びて、みなさんが地上に出てきているということは、100パーセントの真実なのです。
私はいま、この世を去った世界にいる多くの霊人たちと、日夜、いろいろなことを考えたり話したり、談笑したりしています。霊的世界は100パーセントあるのです。あるものは絶対にあるのです。そして、この世というものは、修行の場として設定されているのです。これは否定できません。
このことを受け入れるかどうかによって、今回のみなさんの人生は、180度、違った人生となりうるのです。
「まったく偶然に生まれた。両親も選べずに、自分の気に入らない環境に出てきた」と思って生きる人と、自分自身が選んだ、その環境を、「自分の魂の修行になる」と思って生きる人とでは、心構えにおいて、人生の意味が大いに違ってくるはずです。
( 『幸福の原点』 より )
闇が濃ければ濃いほど、光もまた強く見える
自分がどのような経験をしたか、どのような環境のなかに置かれたかということは、それほど大きなことではないのです。そこにおいて、その時点において、自分がどれだけの光を発揮しえたかが問題なのです。
「自分はこんな不幸のなかにある」「自分はこんな肉体的ハンディを背負っている」と言う人よ。では、そういう条件下にあって、あなたはどれだけ光り輝いたか。これをこそ、私は問うのです。
ホタルの光は、昼間灯っても、よく見えないものですが、日が暮れてくると、だんだんに見えてきます。夜中になると、非常にはっきりと見えます。そういうものです。
人生は、暗闇が濃く見えるようなときもありますが、闇が濃ければ濃いほど、光もまた強く見えるという真実があるのです。
みなさんは、自分の闇が濃いと思うならば、その濃い闇のなかにこそ、新たな人生のランプを、自分の希望の光を、自分の悟りの光を灯そうと考えていくべきです。
そのときに、その光の強さがやがて分かってくるでしょう。それを自分自身も認めるでしょう。他の人も認めるでしょう。そして、振り返ったときに、「自分としては実によくがんばった」と言えるようなことがあるでしょう。私はそう信じます。
(『幸福の原点』 より)
自殺したくなったら病院や墓地へ行ってみるとよい
自殺したくなったら、どうか、一度、大病院にでも行って、闘病している入院患者たちの姿を見てください。
病気をしても、まだ生きようとして頑張っている人たちや、その人を助けようと努力している医者や看護師たちの姿を見てください。あなたはピンピンしているでしょうが、病院で闘病しながら生きようとしている人たちの姿を見ていただきたいのです。
自殺する人は、悩みは持っていますが、たいていの場合、エネルギーが余っています。生命エネルギー、活動エネルギーをたくさん持っているのに、悩みの解決がつかないために死んでしまうのです。
病院へ行って、病気の人を見てください。ガンで、あと1カ月の生命、3カ月の生命という人が、どれほど、「生きたい」と思って頑張っているかを見てください。みずから生命を絶とうとする前に、重病でもまだ頑張っている人の姿を見てください。
そして、大病院の次は墓地へ行ってください。普段は行かないでしょうが、どこかの霊園にでも行き、散歩してみてください。お墓がたくさんあり、「××家の墓」というものが、ずらりと並んでいます。それを眺めてください。
そこに眠っている人たちも、かつては生きていました。子供時代があり、青春時代があり、恋をし、仕事をし、出世競争をして、敗れたり、あるいは目標を達成したりし、老い、病に罹り、そして死んだのです。誰もが、夢を抱いて、さまざまな努力をし、死んでいったわけです。
死んで、あの世へ行けば、この世の悩みはなくなります。したがって、「悩みがある」ということは、生きている証拠なのです。この世に生きているから悩みがあるのであり、死んで、あの世に行ったら、その時点で、この世の悩みはなくなるのです。死んだ人々の墓を見て、「自分にまだ生命がある」ということの尊さを感じてください。「残された生命を、どのように使わなければいけないか」ということを考え、その生命の尊さを感じてください。
自殺したくなったら、闘病している人の姿や死んだ人のお墓を見てください。
100パーセント、人は死ぬことになっています。焦らなくても、いずれは必ず死ぬので、「それまでのあいだを、どう生きるか」ということを考えてください。
(『生命の法』 より)
ほんとうは「明かりに満ちた世界」に生きている
戦争の真っただなかにおいては、この世が地獄のように思えるでしょう。あるいは、不況と倒産の嵐のなかにおいても、そうでしょう。家族が病人だらけだったり、親戚に不幸が続いたりするときも、そう見えるでしょう。それは、明かりがない状態です。
そういう状態のときに、他の人に愚痴や不満を言い、「世間が悪い」「政治家が悪い」などと言うことはできますし、それを言うべきチャンスもあります。また、言っていることが正論である場合もあります。
しかし、まず、みずからの内を点検し、「やっていないことがあるのではないか」ということを考えていただきたいのです。それが始まりなのです。
ほとんどの人が、明かりのない状態のなかで、「明かりをくれ、明かりをくれ」と言っています。そのことを、「自我我欲」「自己保存欲」といいます。しかし、ほんとうは、明かりはあるのです。ただ、それを覆っているものがあるために、明かりがないように見えているだけなのです。
いま、あなたが置かれている状況において、光をともすことは可能です。
嘘だと思うならば、「いま、自分が、マイナス要因、あるいは人生の底と思っている状況と、同じか、それよりも悪い状況において、世のため人のために尽くした人がいなかったか」ということを点検してみてください。
「自分は体の具合が悪い」と思っている人は、「自分以上に体の具合の悪い人、身体の調子の悪い人で、努力した人はいなかったか」ということを点検してみてください。また、「自分は勉強ができない」と思っている人は、「自分以上に努力・精進した人はいなかったか」ということを点検してみてください。このようなことは、数え上げれば切りがありません。
家庭の問題にしてもそうです。不満はありましょう。収入面の不安や不満、きょうだいへの不満、親の性格に対する不満など、いろいろなものがありましょう。しかし、家族のない人だっているのです。それを考えてみたことがあるでしょうか。収入に不満があるかもしれませんが、収入の道さえ断たれている人だっているのです。それを考えてみたことがあるでしょうか。
職場での仕事がおもしろくないといっても、病院で寝たきりになっている人よりは、はるかに恵まれた環境にあるのではないでしょうか。
そのように、「自分は、最悪の状況、他人に同情を乞うべき状況にある」と思ったとしても、それは真に同情を乞うべき立場ではないのです。そのことを知らなければなりません。
もっと苦しんでいる人から見れば、ほんとうは、明かりに満ちた、とても明るい世界に生きているのに、その明かりが見えていないだけなのです。
(『希望の法』 より)
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