コレクション: 認知症

「認知症で家族に迷惑をかけるくらいなら、消えてしまいたい」などと思っていませんか。
やはり認知症にも原因や対策があり、意外な方法で治ることもあります。
どうか定年後も人生を諦めずに、
新しいことにチャレンジして才能を開花させてみましょう。
努力は今世だけでなく来世にもプラスを生み出します。

大川隆法総裁の教えの中から、認知症の人が生きる気力を見つけるための
心の処方箋を選びました。

 

認知症は魂ではなく肉体の傷み

認知症は魂ではなく肉体の傷み

年を取った人がボケるのは、よくあることです。

それは、自動車がやがて動かなくなるのと同じようなことです。長年、走っていると傷んできます。もともとは完全なのですが、やはり、傷むものは傷むのです。

「どこから壊れるか」ということは走り方次第であり、「ネジが緩む」「車体が壊れる」「油が漏れる」「ハンドルが利かなくなる」など、悲しいことに、いろいろなところが傷んできます。

そして、車が傷んでいると、いかに運転がうまい人であっても、その車ではレースなどはできないのです。

人間の体も、何十年も生きていると、やはり傷んできます。魂のほうは傷んでいなくても、体のほうが傷んでくるのは、この世的にはしかたがないことなのです。(中略)

自己管理として、ある程度、健康管理や栄養管理をし、常に何かに関心を持つことで気を若くすることが、ボケを防ぐのです。

それでも、どうしても体が傷んでしまったときには、体が十分に機能しなくなるのは、ある程度、しかたがないのです。

大川隆法著『病を乗り切るミラクルパワー』より

思い出したくないことが多いと、認知症など脳の病気になりやすい

人生を振り返ってみると、どうやら、「自分は幸福だ」と思っていた期間が非常に短く感じられるようです。思い出せば思い出すほど、不幸だった記憶のほうがたくさん出てくるようですね。

そういう場合には、自己防衛本能として、その記憶を薄めていきたくなります。そうすると、認知症など脳の病気になりやすいのです。

要するに、過去を思い出したくないわけです。「思い出したくない」という思いが、脳の病気をつくって、いろいろなものを忘れさせていくのです。

思い出したほうがうれしい場合には、そういう病気にはならないものですが、思い出したくないことが多いと、「忘れたい」と思い、そういう病気が起きてきます。

大川隆法著『奇跡のガン克服法』より

邪魔者扱いすればするほど認知症になる確率が上がる

まったくの邪魔者にされ、生ける屍として見捨てられていたならば、ボケることによって抵抗でもしないと、人間は生きていけるものではありません。認知症の老人のなかには、家庭内で自分が優遇されていないことへの抵抗が、そうしたかたちで表われている場合もあるのです。

したがって、ボケ防止のためには、お年寄りの役割や仕事をつくり、生きがいを与えてあげることです。

そのようにして、お年寄りの自尊心を高めてあげれば、彼らもそれなりに納得して生きていくことができます。

お年寄りを邪魔者扱いするのはあなたの勝手ですが、邪魔者扱いすればするほど、認知症になる確率は増えていきます。その世話をしなければならないのは、結局、あなたなのですから、長い目で見れば、あなたは損をするのです。

したがって、自分の実の両親や義理の両親が、機嫌よく働き、健康で長生きしてくれるように、いつも願っておくことです。

とにかく、お年寄りが生きがいを持つことを阻害しないように、お年寄りを邪魔者扱いしないようにすることです。これもまた主婦業の一つだと心得てください。

大川隆法著『「幸福になれない」症候群』より

ボケを防ぐための習慣

ボケを防ぐための習慣

脳の病気の場合も、悩みから来るものが多いのです。もちろん、脳を使いすぎて疲労している人もいますが、やはり、取り越し苦労や持ち越し苦労などによって心労が絶えず、何かを悶々と考えている人は、内臓のほうに問題が生じなければ、普通は脳のほうに問題が生じます。

その意味では、悩みの面から脳の健康のコントロールに努めることも大事です。

くだらないことで、あまり悩みすぎてはいけません。これは“掃除”の問題でしょう。毎日毎日、きちんと悩みの掃除をしておき、なるべく、心のなかがいつもすっきりしているようにしておくのです。

それから、ボケない工夫のようなものが大事になります。

実は、「週に一冊程度の本を読む習慣のある人は、年を取ってから、ボケない」と言われているのです。これは大事なことだと考えてください。

ボケないためには、週に一冊ぐらい本を読んだほうがよいのです。

大川隆法著『あなたは死んだらどうなるか?』より

「ペットの世話」は若返りの方法の一つ

「ペットの世話」は若返りの方法の一つ

生きがいを失うのが早ければ、その時点でボケてくることはあります。

五十歳ぐらいの人でも、会社の仕事がなくなったり、子供が早めに巣立ったりしてすることがなくなり、生きがいがなくなればボケやすいのです。

そういう人には、ペットでも飼うことを勧めます。ペットは、その意味で十分、子供の代わりになります。ペットは生き物なので、いろいろなことを考えています。ペットに話し掛けたり、世話をしたりしていると、やはり若返るのです。

大川隆法著『病を乗り切るミラクルパワー』より

見えていなかった原因に気づくと、病気が治ることが多い

治すのが難しい、重い病気になるときには、何か精神的な原因があります。しかも、実は、本人の気づいていないことが原因である場合が多いのです。自分に見えていない部分があり、それが水面下でずっと進行しているため、病気が進んでしまうことがあるわけです。

私の著書のうち、「病気治し」をテーマにしたものとして、『超・絶対健康法』という本があります。

これを、私の秘書の一人が、その人の祖父に差し上げたところ、普段は当会の本を読まないのに、この本だけは読んでくださったそうです。そして、その人の祖父は認知症であったのに、同書を読んだだけで、それが医学的に治ってしまったのです。

これは、私の身近にいる人の話なので、信憑性が極めて高く、相手も生存しているので、確認できる事例です。

このように、「当会の本を読んだだけで認知症が治る」ということも起きていて、「どのようなかたちで、どの病気が治るか」ということについては、いろいろなケースがあります。

ただ、本人が気づいていないことが原因で、病気になっている場合が多いため、「本人が病気の原因に気づくことによって、その病気が治る」という傾向が非常に強いのです。

心のなかには、自分には見えない部分があります。それが病気をつくっている場合には、真理に照らされることによって、そこを自覚すると、病気の崩壊が起きはじめ、治ってしまうのです。

ただ、「心のなかのどこが、歪んだり、間違ったりしているか」ということについては、仏法真理の教学や法友たちとの会話などを通し、自分自身で発見しなければいけないのです。

大川隆法著『病気カルマ・リーディング』より

「永遠の魂がある」という観点で“次の人生の糧”を探す

老いても朽ちずにいるためには、どうすればよいでしょうか。

単純に言うとしたら、「自分はいつ死ぬか分からないから、何をしても無駄だ」と思うのではなく、「永遠の魂がある」という観点から見たならば、肉体を去った後もまだ命はあるし、考える力もあるわけです。来世での活動や、さらには生まれ変わってからの活動もあるならば、“次の人生の糧”になるものを手にしておくのは非常に大事なことでしょう。

大川隆法著『老いて朽ちず』より

かつて興味・関心を持っていたものに再チャレンジしよう

かつて興味・関心を持っていたものに再チャレンジしよう

「伊能忠敬型人生」の現代版を実践することをお勧めしたいと思います。

それは、もちろん、測量以外の道で結構です。すべての人が全国を測量し始めたら大変なことになるので、その仕事にそれほど多くの人は要りません。

過去の人生を振り返ってみたとき、かつて興味・関心をひかれたもののなかに、自分の才能はあるのです。

つまり、過去、興味・関心をひかれたもののなかに、別の職業をするために捨ててきたもの、あるいは、行わなかったものがあるでしょう。本当はもう少し勉強したかったのに、することができず、十分に開花しなかったものです。

たとえば、「本当は絵が好きだったのに、ほかの職業に就いたためにできなかった」「本当は音楽が好きだったのに、その道は捨ててしまった」「本当は小説を書きたかったが、まわりの人に『小説では食べていけない』と説得され、サラリーマン人生を定年まで続けてしまった」など、いろいろとあったと思います。

しかし、人生において、「遅すぎる」ということはありません。いまからでも、新たに出発することは、まだまだありえるわけです。

私自身、少なくとも、三十代、四十代のころよりも、現在のほうがよく働いていることは確かです。それは、昔よりも「心の力」が強くなっているからです。また、自信が出てきているからです。この二十数年間の実績に対する自信が出ているのです。

大川隆法著『生涯現役人生』より