コレクション: 不倫に悩むあなたへ
先が見えない関係に心が揺れ、誰にも相談できず、本当に辛い毎日だと思います。
いまは、少し冷静になって、ここに書いてある言葉を読んでみてください。
きっと、これからの未来を考えるヒントになるはずです。
人生はいつも新しい出発に満ちていますから、絶対に死なないでください。
大川隆法総裁の教えの中から、不倫の悩みを解消するための
心の処方せんを選びました。
妻子ある上司と不倫関係に陥ってしまいました。
仕事がバリバリできる、妻子ある上司と不倫の関係になって一年たちます。仕事にもはりあいがあるし、特になんの悩みもないのですが、友だちの結婚式に出るとなんとなく落ちこんでしまいます。別に奥さんと別れてほしいとは思わないし、いまの状態で満足しているのですが、ふと、こんなことをしていていいのかなとも思うのです。アドバイスをお願いします。
誰しもこういう話を身近なところで見聞きしていると思います。この問題は女性にとってひじょうに難しいところがあります。
OL生活をしていますと、どうしても会社中心の毎日になってきます。新入女子社員として入った頃は、まだまだやる気満々です。同期の女の子たちとの楽しいおしゃべりもあり、いっしょにケーキを食べに行ったり、イタリアン・レストランに行ったり、楽しく過ごしています。
そして、新入女子社員もたいてい四月の末か五月頃には、何年か先輩の男性社員に目をつけられ、誘われるようになっていきます。入社後一年もたって全然お声がかからない人というのは、ひじょうにめずらしい方であると言ってもよいでしょう。
そうこうするうちに、二年、三年とたちます。そのあいだに、まとまるべきものはまとまり、次つぎと社内結婚をしたり、社外の人と結婚するようになります。そうして、三年たってふと見ると、まわりの半分以上はもう結婚している。まだ結婚していない残り半分の半分も、もう相手が決まっている、ということになっています。
新入社員として同期の女性たちと一線にならんで入ったのに、同じ部署のなかで結婚の相手がいないのはあなたひとり、ということになっていることさえあります。
「自分だけは別だ」と思うところに落とし穴があります
この頃に、あなたの焦りが始まってきます。そうです。三年目を過ぎていよいよ四年目に入る頃でしょうか。 あなたが、若い男性たちにあまりチヤホヤされなくなってきた頃が、ちょうどあなたの上司である男性にとっての誘い頃になってきます。
新入女子社員あたりですと、上司は誘いたくてもなかなかそうはいかなかったのが、お稽古ごともそんなに行かなくなり、遊び友達も少なくなってきて、暇ができてくる頃に、十年、あるいは十五年先輩の課長とか、あるいはさらにその上の部長あたりから、「酒でも飲みに行かないか」と誘われます。するとあなたはついつい軽い気持ちでOKをしてしまう。
相手はなかなか人生経験豊かな男性ですから、あなたの悩みとか愚痴とかを親切に聞いてくれます。食事をしても、いままで行かなかったようないいところに連れていってくれます。しかも、奥さんも子供もあるから、ついつい安心して甘えられる。そして自分の不安な気持ちをなぐさめてくれます。
若い男性との恋愛ゲームというのはひじょうに傷つくことが多く、あなたもおそらく、もはや何度かの挫折を体験しておられるに違いありませんが、そういったときに、三十代半ば、あるいは四十代の男性から優しく扱われると感激してしまうわけです。
そして、妻子ある男性ですから、深いつき合いなんか絶対にしないと心に誓うのですが、またしばらくするとさみしくなってきて、悩みごとを聞いてくれる親切な人だなと思って、誘われるとついつい、ついていく。
そうこうしていくうちに、仕事のなかで相手を眺めていると、ひじょうに頼もしく見えるわけです。給料は安く、汚い格好をしている二十代の男性と違って、ひじょうに安定感があり、しっかりしています。そして、あなたにもしファーザーコンプレックスがあったりすると、かすかにお父さんを感じさせるようなものも持っています。そうした包容力があり、仕事は当然できる、頼りがいがある、こういう男性だと、次第次第に、恋人ではないのだけれどもそれに近いものを感じて、頼りがいのある男性に甘えてしまうようなあなたになっていくわけです。
そうこうするうちに、友達の結婚式などに出てショックを受けたあなたは、やけになって、ついついその妻子ある上司との不倫にのめりこみます。
一度その一線を越えてしまうと、二回、三回と重ねてしまう。「いや、こういうことはもうやめよう」とは思うのだけれども、ついつい回数が重なるともう逃げられなくなってくる。網にかかった昆虫のようになってきて、あなたはそこから逃れられない。
相手は常套手段として、「妻とも別れ話はすすんでいる」というようなことをささやく。そして、あなたはついその気になって、その上司との深い関係を続けていく。これが一般的な話です。
こんな話はよく知っているにもかかわらず、自分だけは別だと思ってしまうところが落とし穴なのです。上司はよく知っていて、「君だけは別だ。妻とはほんとうにうまくいかないんだ」というふうなことをよく言います。あなたは、自分だけは特別だという感情に負けて、それに押し流されていきます。この奥には、あなたの不安な感情やさびしさ、男性を求める心なども働いていると言ってよいでしょう。
人生はいつも新しい出発に満ちています
ただ、結論を申しあげますと、この妻子ある上司との不倫は、九十九パーセント、成功することはありません。百にひとつはあるけれども、たいていの場合は成功しないし、もし成功したとしても、おそらくあなたは人生の勝者にはなれないでしょう。相手には妻も子供もあったのです。そうした人を苦しめつづける人生が、その後に待っているわけなのです。それであなたがほんとうに、死ぬまで幸福な生活が送れるかどうかを、よくよく考えてみてください。
やはり、思いきってどこかでその気持ちを断ちきって、そして自分としてはなかなか決断しにくいことではあるけれども、ご両親のすすめか友人のすすめかなにかによって、どこかで他の新しい方との結婚生活に踏みきられたほうがよいと思います。
その方は、おそらくまだ年も若く、人生経験も未熟で、あなたの上司と比べればはるかに頼りない男性に見えるでしょう。しかし、そうした年上の、言ってみればオジンにのめりこんだあなたのほうにこそ、やはり罪はあるわけであって、その方の若さは、頼りなさとイコールではありません。
その頼りない彼も、十年すれば立派な男性に成長するのです。その成長性にこそ賭けなければなりません。男性というものは、自分の成長に賭けてくれる女性がなによりもありがたいのです。とくにまだ地位もなく、収入も十分でない若い青年ほど、自分の将来に賭けてくれる女性に恩義を感じるものです。
そうして感じた恩義というものは、あなたが年をとって、たとえ見栄えがよくない時代が来たとしても、「あのときに俺に賭けてくれたあの期待を、忘れるわけにはいかない」ということで、あなたの夫になった人が若い女性との不倫にはいりそうになった際に、「いや、これはいけない」と踏みとどまる、その一助となるものなのです。
このように、まだ未来の不確定な若い男性に対して期待をかけてあげるということは、女性の大きな美徳なのです。
あなたは、思いきってその過去と訣別しなければなりません。そして、新しい船出を開始しなければなりません。
人生は、いつも新しい出発に満ちています。どうかこの私の言葉を信じて、幻想の世界から早く出なさい。その道は、あなたが幸福になる道ではありません。