コレクション: 過労

お体は大丈夫ですか?心も体も痛くて辛いと思います。
まずは、ここに書いてある言葉を読んでみてください。
きっとあなたの心を癒してくれるはずです。
どうか自分を追い詰めないで、
あなたの尊い命を守ることを第一に考えてください。

大川隆法総裁の教えの中から、疲れを癒すために必要な心の処方せんを選びました。

 

完璧な人生ではなく、よりよい人生を生きる

よりよい人生・余裕・休息

大事なことは、完璧な人生を生きることではなく、よりよい人生を生きることなのです。そのように心に言い聞かせなければいけません。

ただ、「いいかげんな勉強をしてよい」とか、「いいかげんな仕事をしてよい」とか、そういうことを勧めているわけではありません。

「完全に生きなくてもよい。完璧でなくてもよい」と言うと、すぐに、「仕事も完全でなくてよいのだ」と、甘くとらえる人もいます。そして、それを翌日から職場で実行し、その結果、上司に怒られて、「自殺しようか」という衝動に駆られる人が出てもいけないので、念のために述べておきますが、「勉強や仕事がいいかげんでよい」ということを勧めているわけではないのです。

ただ、魂的、霊的に、自分を非常に責め、毎日、夜も眠れずに苦しんでいる人がいるならば、「完璧な自分のみを求めてはいけない」と言いたいのです。

八十パーセント主義でよいから、とにかく生き抜くことです。そして、完全な人生、完璧な人生、欠点のない人生、傷のない人生ではなく、よりよい人生を選び取ることが大事です。

みなさんは仏神に向けて霊的に進化することを目指してはいますが、仏神ではありません。この世に生きている以上、毎日毎日、失敗を重ね、苦しみながら生きているのです。したがって、よりよく生きることを目指すべきです。

「人間は、仏の子であると同時に、この世においては、不完全に生きている、不器用な生き物である」ということを知らなければいけません。不器用に生きている自分というものを認めなければいけないのです。

そういう自分であるということは、魂の修行をしているということ、魂の学校で学んでいるということにおいて許されているわけですから、それを耐え忍び、許す心が大事であると思います。

大川隆法著『大悟の法』より

自分に適度な休みを与えることも知恵の一つ

スランプの具体的な原因としては、オーバーワーク(過労)が最も多いと思います。したがって、スランプに陥りそうなときには、「自分の現在の体力や気力、知力で、どの程度までもつか」ということを考えてみて、一週間先、あるいは一カ月先までの行動計画、スケジュールを洗い直してみることが必要です。

その結果、「どうしても無理がある」と思ったならば、適度な休みを入れていく以外に手はありません。「現在の体調からすると、このスケジュールでは少し危ないな」と思ったときには、事前に適度な休みを入れることです。

ときには不眠不休で働かなくてはならないこともあるでしょうが、よい仕事を長く続けていくためには、適度な休みを入れることが大切です。休みを入れた分は別の日に取り返せばよいのです。

しだいに低空飛行になって、地面すれすれを、ふらふらと飛んでいるよりは、いったん着陸し、給油を行い、機体をチェックして、再び飛び上がったほうが、よい結果が出るのです。

「自分に適度な休みを与えることも知恵の一つだ」ということを知ってください。

大川隆法著『感化力』より

予習型人生を生きる

予習型人生を生きる

現代人の悩みの多くは、実は、肉体的な疲労や精神的な疲労からも来ているのです。

もし疲労がなかったならば、悩みの八十パーセントは消えてしまうでしょう。悩みの大半は疲労から成り立っていると思います。そうであれば、疲労の予防は悩みの予防に非常に大きな力を持つのです。

疲労を予防するためには、疲労しないように工夫することです。そのためには、大きな難問題を一度に解こうとせずに、小さく分割して片づけていくことです。それから、疲れ切る前に十分に休むことも大事です。「よく休む」ということは大事なことなのです。

「精神的に貧乏性になってしまい、自分自身をいたわることができずに休めない」という人は数多くいます。そうした人は、ぎりぎりまで無理をするのです。しかし、「ある程度のところまで来たならば、早め早めに体を休めておく」という工夫をしていくことが長生きの秘訣であり、長く働き続けるための秘訣でもあります。

また、どうしてもやらなければならない仕事がある多忙な人の場合には、仕事にめりはりをつける工夫をする必要があります。すべての仕事に全力投球をすることも大事ですが、それは長く続く方法ではありません。「いちばん大事なものに力を注ぎ、それほどでもないものについては軽く流していく」という工夫も大事だろうと思います。

要するに、「いかにして余裕を生み出すか」ということです。余裕を生み出す方法は、考えれば、いくらでも出てきます。その基礎にあるものは何かというと、事前に用意をしようとすることです。「予習型人生を生きる」ということに尽きるのです。

大川隆法著『仕事と愛』より