コレクション: 挫折感・敗北感
夢を追いかければ追いかけるほど、叶わなかったときのショックはつらく、悲しいものです。
その挫折感が、その後の一生をつきまとうこともあります。
あなたも挫折感で心が苦しくなってはいませんか?
大川隆法総裁の教えの中から、挫折や失敗で打ちひしがれても、
きっと、何かの夢を叶えられる心の処方せんを選びました。
挫折や失敗が教えてくれること
高い目標に向かってチャレンジするからこそ、挫折や失敗があるのであって、高い目標に対してチャレンジしない人には、挫折も失敗もありえないのです。
単に流されているだけの人、クラゲのように浮かんでいるだけの人には、挫折も失敗もありません。高いハードルを超えることを常に目指しているからこそ、超えられないハードルが出てくるのです。
世間では、「人間として大成していくためには、大病、失業、倒産、浪人、失恋、離婚などの経験が必要であり、そうした経験を経て初めて、人物として大きく花開いていくのだ」とよく言われます。
もちろん、そうした経験は自分で望むことではないでしょうが、そうした経験を通じ、内省的な期間を持つことによって、自分を深く見つめることができ、また、他の人を見る目もできてくるのです。
したがって、高い目標に向けて努力し、失敗したときには、それについて愚痴を言ったり、くさったりするのではなく、「自分にとって大切な休養期間が与えられたのだ」と考えて、積極的な光明転回をなすこと、すなわち、発想を転換し、光の方向に心を一転させることが必要なのです。
決して、「これで出世が遅れた」「これで私の人生は駄目になった」などと考えてはいけません。完全主義者や理想主義者は挫折にもろいところがあるのですが、挫折によって駄目になってしまうのではなく、それを一つのためとして、さらにがんばらなくてはならないのです。
そして、試練はそれほど長く続くものではないので、そこから学べるだけのものを学び尽くすことが大事です。いつかは必ず逆境から脱するのですから、それまでのあいだに教訓を学び尽くすのです。
大川隆法著『「アイム・ファイン!」になるための7つのヒント』より
努力に努力を重ね、精進に精進を重ねよ
世の中で成功している人を見ると、共通していることは、ほとんど一点です。それは、「努力に努力を重ね、精進に精進を重ねている」ということです。単純ですが、成功している人たちを見ると、そのとおりなのです。
単に努力しているだけではなく、努力に努力を重ね、精進に精進を重ねています。これが成功の法則であり、例外はありません。
もっとも、一時的な成功はあります。「宝くじに当たった」「馬券が当たった」などということはあるかもしれませんが、それは一時的なものにすぎません。
しかし、世の中の成功した人たちを見ると、例外なく、努力に努力を重ね、精進に精進を重ねています。
「夢を描き、信仰心で恐怖心と闘い、具体的な目標を実現すべく、努力に努力を重ね、精進に精進を重ねる」ということが、とても大事な心掛けなのです。
「努力に努力を重ねる。精進に精進を重ねる」という考え方は、「もう一段、プラスアルファの努力をする」ということです。他の人が、「まあ、このくらいでいいかな」と思うところを、「もう一押し、もう一努力する」ということなのです。
希望実現の方法
うわべで「このように成功したらよいのに」と思うことは、だれにでもできるのですが、すぐに、その実現を否定する心がわいてくるようであってはだめです。つまり、みなさんは潜在意識を訓練しておかなければならないのです。
希望実現に向けて潜在意識が働き出すように訓練するためには、以下の三つの方法があります。
第一の方法は、言葉の力を利用することです。「つぶやく者の恋は成就しない」という法則の逆をやるのです。具体的には、自己否定的な言葉を口にしないこと、そして、常々、「成功する。よきことがきっとやってくる」と言葉にして言うことです。
消極的な言葉を口にしないで、積極的な言葉を口にする習慣を身に着けておくと、繁栄のイメージが耳を通じて心に刻印されるため、やがて、そのとおりのよきことが現実に起きてきます。正しい電車に乗っていれば、居眠りをしていても目的地へと近づいていくのと同じようなものです。
第二の方法は、念の力を利用することです。
人間の思いには力があります。そして、この思いが、ある点を目がけて集中しはじめると、物理的な力、物体を投げるのと同じような力となって、現象が現れてくることがあります。こうした思いのことを「念」といいます。
人間は、地上を去って、あの世の世界、実在界へと還ると、この念の力がいかに素晴らしいものであるかということを、だんだんに学んでいくのですが、生きているときに、この力に気づいている人は、そう多くはありません。
ある目的に向けて念を集中するということは、投げ縄を投げるのと同じような効果があります。目標物に輪がかかると、縄はピンと張って、ぐいぐいとそれを身近にたぐり寄せることができるのです。できるだけ長い時間、成功について思いを集中させること、これが希望実現の第二の方法です。
第三の方法は、イメージの持続です。
イメージとは心に浮かぶ映像のことですが、まず、これがしっかりしていなくてはなりません。つまり、視覚に訴えるビジョンが明確で、ありありとしていなければならないのです。
潜在意識とは、前述したように傾向性を持った心であり、心の奥に潜んでいる深い心に、ありありとした明確なビジョンが描けていると、一定の傾向性が出てきます。そのため、常々、明確なイメージを描きつづけていると、潜在意識は、指示されているとおり、一定の方向に向けて走りはじめるのです。
ここで大事なことは、そのイメージの持続です。
潜在意識は、指示されたとおりの働きをする、気のいい運転手のようなもので、「右へ行け」と言えばすぐ右へ行き、「左へ行け」と言えばすぐ左へ行き、前でも後ろでも、命令どおりにすぐハンドルを切る癖があります。そのため、あまりたびたび命令を変えていては、車はいっこうに前へ進みません。
しかし、前なら前、右なら右と、指示を変えないで一定の命令を出しつづけていると、潜在意識はたいへん働き者なので、本人が気がつかないうちに、どんどん仕事がはかどっていくのです。
したがって、いったん明確なイメージを心に抱いたならば、その思いを持続していくということが、とても大切なのです。
信念を持ってやり続けることができるか
夢から始まって、その次は夢ではなく、実際的に具体的に実現すべき目標に変わってこなければいけないと思います。
夢から、実現すべき目標に変わり、実現すべき目標から、その次は、「自分はどういう努力を重ねていって、どういう協力者を得れば、それは可能か」ということを具体的に詰めていく段階が来るのです。「その間、信念を持ってやり続けることができる」ということが大事だと思います。(中略)
「ドリーム」「デザイア」、それから「ゴール」になっていくと思いますが、「それは、曲げることができない信念のようなものなのか、それとも、まだ変換が利いて違うものを選べるようなものであり、チョイスの問題なのか」というあたりのところはあると思います。
「まだ、ほかの選択肢でも十分に達成感をもってやれる」というものであれば、人間関係など、いろいろなものを総合的に考えて、道を変えてもよいでしょうし、引っ込めて、負けを認めてよい場合もあると思います。ただ、譲るべきではないと思うものは、声を大にして叫ぶべきでしょう。
途中で「壁」が現れてもビジョンを描き続けよう
何かが現実化するには、たいていの場合、「きっかけ」があります。個人のレベルに限って言えば、例えば、マイホーム一つ建てるにしても、「建てる」という思いがなければ建たないでしょう。
車一台買うにしても、「買おう」と思わなければ買えません。
結婚も、「しよう」と思わなければ、なかなかできるものではないし、伝道にしても、思わなければできないものなのです。
ただ、そのように、「夢を描く能力」というものは実際にあるのですが、最初は、困難を感じるような「壁」が出てきて、簡単に失敗するように見えることがあります。
しかし、そこで諦めてしまってはいけません。「なにくそ」と思い、粘り抜いてやっていると、「思ったとおり実現する場合」と、「違ったかたちで実現する場合」と、「思ったより、もっとすごいかたちで実現する場合」の、いずれかのかたちで実現していくのです。
人は、失敗したときのことを恐れすぎると、夢を語ることを嫌がるのですが、恐れてはいけないと思います。むしろ、どんどん、目標を書くなり、ビジョンなどを絵に描くなりして貼っておくとよいでしょう。視覚化したもの、目に見えるかたちで描いたものは、かなり実現しやすいのです。
「忍耐力という成功の資源」はつくり出すことができる
とにかく、頭のよし悪しや才能のあるなしだけで、人生の成功や幸運などが決まると思っている人が多いでしょうし、確かに、短い時間で見れば、そういうこともあるかもしれません。ただ、長い時間で見た場合には、才能がありすぎたり、能力がありすぎたりしても、失敗することはあるのです。人間関係で失敗したり、お金の感覚がなくて失敗したりするような人もいます。
したがって、どんなことがあっても転がりながら大きくなっていくような、「雪だるま型」の努力をしていくことが大事です。
「忍耐力」というのは、自分の才能や能力などが、まだまだ十分に開花していないか、あるいは、そうしたものを持っていないと思われるような人たちが成功するための、本当に大事な大事な資源なのです。
この資源は、生まれつき持っていなかったとしても、「自己鍛錬」や「訓練」を通してつくれる資源であるということを知ってください。そういう心掛けを持って、毎日毎日を積み重ねていくことによって、できてくる資源なのです。
いくら水をかき回したところで石油にはなりません。しかし、人の心というのは、目標を持って一生懸命に鍛錬していると、変わっていくところがあるのです。
そして、「今はとても難しいことのように思っていることであっても、やがて、楽々とできるようになる」ということを知ってほしいと思います。
一つのことを十年続ければ専門家になれる
同じ時間でやって負けるなら、長い時間やればいいことです。「ウサギとカメ」の話もあるように、人は、短期間で行うことには素質の差が出るけれども、長期間で行うことでは、やはりカメのように長く続ける者が専門家になるものです。
何をするにしても、一つのことに十年ぐらい打ち込めば、だいたい負けません。美容師をしようと、魚の釣り師をしようと、ゴルファーをしようと、何をするのであっても、十年やり続ければ素人には負けません。
それは、どの道でも同様ですので、あまり簡単に自分を諦めないで、「道はあるぞ」と考えてください。
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